お読みいただきありがとうございます。
tumaruです。
タイトルの通り、みなさんご存知、座敷わらし。
東北地方の古民家なんかは有名で観光地にもなっているようですね。
今日は、そんな座敷わらしさんについて、思い出したことがあったので綴ります。
私は怪談話とか、ものすごく苦手なので、怖い話ではないと思いますが、
もし、座敷わらしと聞いただけでゾクッとした方がいらっしゃったら読まない方が良いかもしれませんね。
「まんじゅう怖い」的な。
今わたしの住む家は、生まれて初めての家ではありません。
小学校1年生の頃に引っ越してきた一軒家です。
ここに来る前まで、マンションに住んでいました。
とある日、もう20年近く前のこと、
私の母は、幼稚園で出会った友達やそのお母さんたちをマンションに招きました。
お母さんたちは、ダイニングテーブルを囲んで団らんを、
私たち子どもは、すぐ見えるリビングルームや和室で遊んでいました。
しばらくして、母は、ママ友にお茶を、子どもたちにお菓子を出そうと人数を数えました。
普通に提供しました。
みんな帰ったあとで、片付けていると、お菓子のお皿がひとつ、手つかずのまま余っていました。
「誰か食べなかったのだろう」
と思っていました。
ところが、お皿の数を数えると、何回数えても、来たはずの人数より1つ多いのです。
母は言いました。
「座敷わらしさんが来てたみたいだね」
もしかしたら数え間違えただけかもしれません。
元々、人数を把握し間違えていただけかもしれません。
でも、そこで「座敷わらし」が守護神で、子どもたちと一緒に遊ぶことがあると知った私は、素敵な話だと思いました。
それから何年か先のこと。
遊んだ当時、まだガラケーの時代でした。
されどガラケーがある時代でした。
母は、そのガラケーで、
子どもたちの写真を撮っていました。
もう使っていないガラケー。
当時の写真を見返していました。
そして、母は教えてくれました。
「もしかしたら、写真にも座敷わらしさんがいたかもしれないんだ。もうあまり覚えていないけど。」
なぜ?
私は問いました。
母は続けて言いました。
「あの日ね、この写真達を見返して、『これは、この子。これは、○○ちゃん。これは、××ちゃん。これは、、、(中略)で、これは、、、誰?』ってなったの。何回見ても、その子だけ誰か分からない。」
私は幼稚園生でしたので、誰を家に呼んだのかすら覚えていません。
遊んだのは覚えていますが、それだけです。
母も、沢山呼んだから、
把握しきれなかっただけかもしれません。
でも、私はまた思いました。
もし幸運を運んでくれる、子どもを楽しませてくれる座敷わらしさんと遊んだのなら、
とっても素敵なことだったな。と。
実はそのガラケー、つい最近まで持っていました。
5年前まで、時々電源を入れていました。
でも、遂に、充電ができなくなり、電源が入らなくなりました。
寿命です。
そして昨年、諦めて処分しました
思い出は永遠に記憶に留めておくのが、
1番幸せかもしれません。
(完)
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子どもたちは覚えていないことが多いらしいです。
大人は見えないと言われています。
見えていても、気づかないとも言われています。
でも、もし、
あの時に一緒に遊んでいたのなら、きっと、倍くらい私を楽しませてくれたのでしょう。
そう思っています。
長くなりました。
今日はこのへんで。
よい日をお過ごしください。